「あなたはお母さんになったからうんちのおむつも替えられるんだね」 すごいね、俺は絶対にできない、と出産から数日経過後、私に言ったのは夫であった。 こいつは何を言っているんだ……? と当時は思ったのだが、今考えると違う視点で彼の発言を捉えることが…
子どもが小学生になった。 私が母親になってもうすぐ7年になろうとしている。 しかし7年の年月が過ぎても、母親というのがよくわからない。 母親になってから言われた数々のことばを思い出すと、 「あなたまだ働いているの?」(近所の高齢女性) 「早く帰…
光が雪の上できらめいていた。バスの中で十分に浴びた太陽の恩恵をさらに受けながら雪の上を歩くと、サクサクと音がした。太陽光によって雪は解けだしている。 加留部みことは暗い灰色のダウンを着込み、くるぶしより十センチほど高さのある編み上げのブーツ…
よいお年を、と子どもが言った。 バスの運転手に、バスを降りるときだった。 得意げな顔に、笑みを漏らしながら、よく言えたねと、バス停で頭を撫でた。 先ほど保育園で、あけましておめでとう、と先生に言い、それはまだだよ、今は良いお年をだよと教えられ…
唐突な思い付きに優しいAppleMusicもしくはYoutube。 とりあえず検索してガムランを聴く。 田口ランディの“オクターヴ”をひさしぶりに読んだからだ。 バリに行きたいという気持ちになったことはないけれど(だって虫が大きそうだし。=主な理由)、オクター…
(3)SNS上での文脈について 幡野さんの連載終了の記事(最終回)が出て、とあるイベントで彼と一緒に出ていた人の多くは「良い連載でした」「連載が終わって残念です」、もしくは炎上した記事に対して庇うような意味合いのことばを引用リツイートで投稿し…
cakesでの幡野さんの人生相談が連載終了になった。 いろいろ思うところはあるけれど、3点に絞って考え込んだことを並べてみようと思う。 (1)表現することについて (2)誤魔化すことについて (3)SNS上での文脈 (1)表現することについて 2回目の炎…
前回の記事から一体どれくらいの時間がたったのだろう。たぶん一か月くらいでしょう。 私は以前のことなぞ振り返らない女です。 本日も適当なことを言いながら生きています。 まあそれで、どうなったのドラム式洗濯機(乾燥機付き)。 いやまあね、紆余曲折…
毎日洗濯していますか? こんにちは、IANIです。 (Youtubeのオープニングのノリのアレ) タイトルのとおり、ドラム式洗濯機を今年は買ってやるぞ、オー! と意気込んで、調べに調べ、 ビックドラムの、安いやつかなあ…と家電量販店に行き、 買ったんだ。ワ…
せわしない日を送っている。 Djangoでアプリを作ろうとしたり、 年度初めの繁忙に巻き込まれて仕事を持ち帰り、 子どもの服を新調して(だがまだスニーカーとズボンを買い替えていない)、 乾燥機付き洗濯機とシーリングライトの選定を進め…… 賞与入ったのに…
Pythonの勉強をしている。 私の本業はもっと別のもので、普段は書類に囲まれて仕事をしている。 とはいえ、あらゆるものがIT化しつつあって、大変ありがたい。 ありがたいんだけど、30個のExcelを一つずつ開いてシートを選んでPDF化するとか、やってらんなく…
春に向かう時期の夕暮れは、空気が冷たくて、湿り気があって、空が白んでいる。 薄いオレンジ色と水色のグラデーションは真ん中あたりで白んでいる。 少し前までポルカドットスティングレイを聴いていた。 労働時間が短いから、という理由で来客対応をさせら…
引越しが無事終わったのだが、入居日に夫が浴室の蛇口の金具を排水溝に流してしまい、蛇口周りごと取り換えになって諭吉が三人飛び立っていった。 痛恨の一撃である。 上記の蛇口金具紛失事件に関して、火災保険適用されるんじゃない?と職場でアドバイスを…
引越での心残りは、大きな浴槽での最後の風呂だ。 いつもはシャワーで済ますから、最後に入っておけばよかった。 長く住むと、欠点があっても愛着がどうしても出てしまう。 去るのが忍びない、という気持ちをうまく扱えないでいる。 実家を出てからもうすぐ2…
卵焼きを作るのがまあまあ上手な方だ。 売り物にできるレベルではないけれど、職場に持っていくお弁当箱に詰められていても遜色はない程度だ。 まあまあ上手と自負しているのは、高校生のときから作り続けている、という経験年数による。 毎朝のように卵焼き…
漫画の違国日記がいい。 何気ないひと言が、人を傷つける描写が生々しいのがいい。 普通でしょ? というセリフの破壊力よ。 素晴らしいな。 槙生の不器用さが好ましい。 ところで、“違”が“い”で変換をかけると候補に出てこない。どうしてだ。 いや、あったわ…
最近何だか考えごとが多い。 多くはどうでもいいことだけど、考え事を放っておくと煮詰まって体に溜まってしまう。 折角なら、おいしい煮込みスープにでもなれたらいいのに、 と思うがそういうわけにもいかないらしい。 ガス代かからないのに。 貧乏性丸出し…
引越が決まってから、ちょこちょこと準備をしているが、分かったことは我が家のものの少なさだ。 少ない、本当に少ない。 本当にここに夫私子の三人で暮らしているんだろうか。本気か。 一番多いのが本だ。 本を詰めた段ボールがやたら積みあがっていく。 ど…